FP2級の実技の選び方:日本FP協会1科目ときんざい4科目の形式と合格基準
FP2級の実技試験は、受ける団体と科目によって形式が変わります。きんざいでは、申込のときに科目を決める場面もあるため、「結局どれを選べばいいの?」と迷う人は少なくありません。このページでは、実技にある科目の形式、問題数、試験時間、合格基準を、公式の案内の範囲で並べます。試験全体の流れはFP2級の全体像にまとめています。
数字は、日本FP協会ときんざいの公式ページで確認した内容です。どの科目が自分に合うかは、公式の案内に書かれた範囲を超えて決めつけられません。比べるための材料として使ってください。
FP2級の実技試験は何科目?団体ごとの違い
FP2級の指定試験機関は、日本FP協会ときんざいの2団体です。
- 実施団体:指定試験機関は日本FP協会(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)と一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)の2団体
実技試験の科目は、受ける団体によって決まります。
- 日本FP協会:資産設計提案業務
- きんざい:個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務(受検申請の際に科目を選択)
つまり、実技の科目は全部で5つです。日本FP協会は1科目、きんざいは4科目から選ぶ形になっています。学科・実技とも、試験の形は次のとおりです。
- 試験の形:学科・実技とも CBT 方式(全国のテストセンターで休止期間を除き任意の日に受検)。紙試験は原則行わない
出典:日本FP協会 試験について、日本FP協会 試験科目、きんざい FP技能検定2級
資産設計提案業務(日本FP協会)の形式と合格基準
日本FP協会の実技は、資産設計提案業務です。
- 問題:40問・多肢選択式及び記述式
- 試験時間:90分
- 合格基準:60点以上(100点満点)
出題範囲の細かい内容は、日本FP協会の試験科目ページで確認できます。
きんざいの4科目(個人・中小事業主・生保顧客・損保顧客)の形式と合格基準
きんざいの実技は、4つの科目から1つを、受検申請の際に選びます。
- 科目:個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務(受検申請の際に科目を選択)
- 問題:事例形式・5題
- 試験時間:90分
- 合格基準:30点以上(50点満点)
どの科目を選んでも、問題の形式と合格基準は上のとおりです。科目ごとの出題範囲の違いは、きんざいの公式ページで確認してください。
手数料は、科目ごとにかかります。複数の科目を受けた場合の扱いは次のとおりです。
- 手数料:6,000円(非課税)。きんざいは実技科目ごとに各6,000円
- 複数科目に合格した場合:きんざいでは総合合格の判定は実技試験の科目ごとに行われ、複数の実技試験に合格すると合格した科目の枚数分の合格証書が交付される
実技の5科目を並べて比べると
ここまでの内容を表にまとめます。
| 比べる点 | 資産設計提案業務 | きんざいの4科目 |
|---|---|---|
| 実施団体 | 日本FP協会 | きんざい |
| 問題 | 40問・多肢選択式及び記述式 | 事例形式・5題 |
| 試験時間 | 90分 | 90分 |
| 合格基準 | 60点以上(100点満点) | 30点以上(50点満点) |
試験時間はどちらも同じです。違うのは、問題の形と、合格基準の点数の付き方です。日本FP協会は60点以上(100点満点)、きんざいは30点以上(50点満点)で、満点が違います。形式が違うので、解きやすさは人によって変わります。点数だけを見て、どちらが易しい、難しいとは言えません。
日本FP協会の実技の合格率は、公式ページで次のように公表されています。
- 資産設計提案業務(2026年4月〜8月):56.73%(受検者21,286人・合格者12,076人、2026年4月〜8月)
きんざいの合格率は、きんざいの公式サイトで確認してください。団体ごとに科目の形が違うため、合格率を並べて合格しやすさを比べることはできません。
出典:日本FP協会 試験結果、日本FP協会 2級の試験概要、きんざい FP技能検定2級
実技はどれを選ぶ?見方の目安
公式の案内には「この人はこの科目が向いている」という記述はありません。そのため、ここでは選ぶときの見方だけを挙げます。
- 使う教材・問題集がどの科目に対応しているか。学科と実技で別の教材を使う人は、特に確認しましょう。
- 問題の形式で、どちらが取り組みやすいか。表の「問題」の行のとおり、日本FP協会ときんざいでは形式が違います。
- 学科をどちらの団体で受けるか。免除の扱いに決まりがあります。
- きんざいを選ぶ場合は、4科目のうちどれを受けるか。仕事や関心のある分野に近い科目を選ぶ見方もあります。
3つ目の免除について、団体をまたぐときの決まりは次のとおりです。
- 団体をまたぐ場合:きんざいで受けた学科の免除で日本FP協会の実技(資産設計提案業務)を受検できる。日本FP協会への申請で、きんざいの実技の免除はできない。その場合は、きんざいで学科の受検申請を行い、その際に実技の免除手続きをする
- 一部合格の免除:学科(または実技)だけ合格した一部合格者は、合格した試験実施日の翌々年度末まで免除できる
先に学科に合格してから実技の団体を選ぶ人は、この決まりを先に読んでおくと、選び直しを防げます。
実技の勉強と申込につなげる
科目を決めたら、申込のときに団体と科目を選びます。申込の手順はFP2級の申込とCBT予約、勉強の進め方はFP2級の勉強時間と進め方にまとめています。
シカモン FP2級は、図の教科書と問題集をひとつにしたFP2級アプリで、学科と実技の問題を収録しています。論点ごとの解説と、図解の論点まるみえノートで読み、その論点の問題で確かめる使い方ができます。アプリの内容や料金は、シカモン FP2級の紹介ページで確認できます。
試験の制度は変わることがあります。このページの内容は、上に示した公式ページの案内が優先です。

